2013/07/11神戸市教育委員会&栄養教諭と懇談しました。
以下ダイジェストでお送りいたします。
2013年7月11日10:30~
於 神戸市役所3号館
出席者:教育委員会・Mさん、栄養教諭・Nさん、
神戸市給食の安全を考える会より5名
神戸市給食の安全を考える会:
今日は献立作成委員会について、また、給食の内容について話したい。
献立作成委員リストを一般に公開してほしい。
また、委員会に参加、または傍聴したい。
委員会ではどのようなことが話し合われているのか?
教育委員会:密室ではないけれども、内部の委員会なので傍聴はできない。
神戸市給食の安全を考える会:これからできるようにしてほしい。
教育委員会:要望はお聞きしておく。
神戸市給食の安全を考える会:
決定・選考のプロセスはどうなっているのか。決定権は誰が持っているのか。
教育委員会:メンバーの人数的なことは改正したが、
基本的な構成メンバーや運営の仕方は最初から変わっていない。
必要に応じて変更する。
(「必要があれば変わっていけると解釈していいか?」という
神戸市給食の安全を考える会の質問には返答なし。)
(決定については)最終的に委嘱状が出れば(決定となる)。 教育委員会の中でいろんな会があって、メンバーにもよるが、
教育委員長の委嘱状とか、小さいものだと担当部長から委嘱状を出す。
献立作成委員会は一般の人は参加できないが、
一部の人間だけでしているわけではない。
関係者を一年委嘱して毎月集まって説明し、意見を聞き、
その場で承認して発注している。
神戸市給食の安全を考える会:現状は、一般の人にはほとんど知られていない状態。
たとえ何か疑問を感じたとしても、どこに聞いていいかもわからない。
食育という意味でも、一般の人の先を行く教育をしていくのが
食をリードする人たちの役目だと思う。放射能だけでなく、
危険なものはある。
安全なものをただ渡すのではなくて、
それを安全と判断したプロセスを一般の人がわかれば家庭でも応用できる。 神戸市として発信することが大切。
健康な子どもを育てることは国力につながる。
保護者にも教育していけばいいのではないか。
教育委員会:保護者には年度初めには給食が作られる仕組みを伝えている。
新入生を中心に試食会も行っている。
HPで産地、放射性検査を公開している。
神戸市給食の安全を考える会:こういう活動をしていても、
疑問に対する十分な回答が得られていない。
アレルギーや抗生物質など食の安全について知識のある人は多くない。
これだけやれば十分だという話に留まるのではなく、
食の安全についてもっと啓蒙できるのではないかと
考えをきりかえて頂けないか。
給食で使用されている食材の表記の仕方には疑問がある。
例えば、野菜のシャーベットに使用されている人参の産地が
「日本、社外秘」とある。驚いたし、不信感が湧く。
わざわざ問い合わせているのに、こういう答えしか返ってこない。
また、牛肉の産地については、どこの県が入っていないのか
わからないくらい多くのものが混ぜられている。
出荷制限されている県のものも含まれている。
全部ブレンドされているのか、学校によって産地が違うのかもわからない。 曖昧すぎて不信につながる。食材の産地は特定できる範囲で作ってほしい。
牛肉に関して、西宮の検査でセシウムが出ているのに
基準値以下なので給食に使用された。
神戸市でもセシウムが出ている可能性がある。
産地があいまいなのは良くないし、検査をしても100bq/kg以下なら
使うのは恐ろしい。どこかわからないものを出されると、
せっかくの地産地消の努力が言っているだけではないかと思われる。
教育委員会:そういう(産地の)可能性があるというだけで、
使っていないかもしれない。
業者は複数あるので、そこの仕入れによる。
神戸市給食の安全を考える会:以前、ある業者に問い合わせた時、
「うちは九州からだけです」と言っていた。
以前はできた業者への問い合わせが、教育委員から禁じられて
できなくなったが、そういう業者もいることがわかっているのに、
そこを使わずに流通があるからというのはおかしい。
「ブレンドを目的にやっている」という意見に「違う」というなら
そこを明確にしてほしい。
給食の試食会の時に栃木と鹿児島の肉を使用したチキンスティックが出た。
保護者は美味しいと食べていたが、産地をご存知ですかと聞いたら
誰も知らなかった。
普通のお母さんは美味しいものを安心して食べていると思っている。
決定権を持つ人から現場で調理をする人まで意識を高く持ち、
勉強してちゃんとしてくれないと安全なものを食べさせることはできない。
食事を管理することは健康を管理すること。
とても大切なことで、全力で取り組んでいかないといけない。
先進国では食に対する意識が高まっている。
しがらみもあるだろうけど、食という大きな柱に全力で取り組んでほしい。
中身が見えないのが疑心暗鬼の元。
安全で安心できる給食だと信頼できるように仕入れや
献立作成を公開してほしい。
チェルノブイリでも給食だけは他から運んでいた。
内部被曝は見えにくいが、危険がある以上、避けられるのなら避けたい。
学校給食は毎日食べるものだから、できるだけ安全なものを。
どこで作られた何を食べているのかがわかるようにしてほしい。
判断材料を与えられないほどつらいものはない。
福島第一原発事故から2年経ってタケノコ、根物、ホウレンソウ、
小松菜は汚染されやすく、トマト、ナスは比較的大丈夫とか
傾向が出てきている。そういうことを知って頂ければ献立を
作る時の参考になると思う。季節じゃないものを取り寄せないことも大切。
また、ぼたん鍋を給食で出すのなら、ジビエが汚染されていることが
わかっているので、汚染の可能性が強いものは臨機応変に測ってほしい。
他に即、測定してほしいものは、シイタケとブイヨン。
問い合わせがあると測る会社もある。
神戸に納入している会社も気にしてほしい。地産地消を考えてほしい。
栄養教諭:(地産地消の)ルートの確保もしているが、神戸市は食数が多い。
神戸市給食の安全を考える会:
生産量と消費量は数値が出ているのだから公表してほしい。
横浜は対応が早く、毎日公開して、横浜の食材も使ったが
下限値を低くして測り、検出されても事前に公開していた。
結果、弁当を持たせていた人も給食に戻った。
規模が大きいからできないということはない。
農家の人が給食のために作っていて、直接学校に入れている地域がある。
直接仕入れていたら、こんなものも作っていたのか、
という驚きがある。食材にもっとバリエーションができる。
教育委員会:給食畑事業は実際行っている。
神戸市給食の安全を考える会:
献立は毎日タンパク質が何グラム、というのではないとだめなのか。
一月単位で帳尻を合わせるのではだめなのか。
なぜ、パンとマカロニが一緒に出てくるのか。
栄養教諭:1日で90%は達成するようにしている。
いろんな食材を使うようにしている。
パンとマカロニは、スパゲッティが入ったおかずと考えている。
神戸市給食の安全を考える会:
日本は汚染されたということを認めて、
牛乳は断れるけど、言えない人もいっぱいいる。
選択制にしてほしいという意見があった。
栄養素は重要だが、それは昔の話。
こんなに栄養がいっぱいある時代になぜ牛乳なのか、
学問的にも遅れている。
8月に教育委員会の部長、スポーツ協会の課長、
栄養教諭と給食の会で面談を希望する。
本日の要望、質問の答えとあわせて日時の候補を連絡してほしい。
以上ダイジェスト終了。