2013年7月16日火曜日

2013/07/11神戸市教育委員会&栄養教諭と懇談しました

2013/07/11神戸市教育委員会&栄養教諭と懇談しました。
以下ダイジェストでお送りいたします。


20137111030
於 神戸市役所3号館
出席者:教育委員会・Mさん、栄養教諭・Nさん、
    神戸市給食の安全を考える会より5名

神戸市給食の安全を考える会
     今日は献立作成委員会について、また、給食の内容について話したい。
     献立作成委員リストを一般に公開してほしい。
     また、委員会に参加、または傍聴したい。
     委員会ではどのようなことが話し合われているのか?

教育委員会:密室ではないけれども、内部の委員会なので傍聴はできない。

神戸市給食の安全を考える会これからできるようにしてほしい。

教育委員会:要望はお聞きしておく。

神戸市給食の安全を考える会
     決定・選考のプロセスはどうなっているのか。決定権は誰が持っているのか。

教育委員会:メンバーの人数的なことは改正したが、
      基本的な構成メンバーや運営の仕方は最初から変わっていない。
      必要に応じて変更する。
     (「必要があれば変わっていけると解釈していいか?」という
         神戸市給食の安全を考える会の質問には返答なし。)

     (決定については)最終的に委嘱状が出れば(決定となる)。             教育委員会の中でいろんな会があって、メンバーにもよるが、
      教育委員長の委嘱状とか、小さいものだと担当部長から委嘱状を出す。
      献立作成委員会は一般の人は参加できないが、
      一部の人間だけでしているわけではない。
      関係者を一年委嘱して毎月集まって説明し、意見を聞き、
      その場で承認して発注している。

神戸市給食の安全を考える会現状は、一般の人にはほとんど知られていない状態。
      たとえ何か疑問を感じたとしても、どこに聞いていいかもわからない。
      食育という意味でも、一般の人の先を行く教育をしていくのが
      食をリードする人たちの役目だと思う。放射能だけでなく、
      危険なものはある。
      安全なものをただ渡すのではなくて、
      それを安全と判断したプロセスを一般の人がわかれば家庭でも応用できる。      神戸市として発信することが大切。
      健康な子どもを育てることは国力につながる。
      保護者にも教育していけばいいのではないか。

教育委員会:保護者には年度初めには給食が作られる仕組みを伝えている。
      新入生を中心に試食会も行っている。
      HPで産地、放射性検査を公開している。

神戸市給食の安全を考える会こういう活動をしていても、
      疑問に対する十分な回答が得られていない。
      アレルギーや抗生物質など食の安全について知識のある人は多くない。
      これだけやれば十分だという話に留まるのではなく、
      食の安全についてもっと啓蒙できるのではないかと
      考えをきりかえて頂けないか。
      給食で使用されている食材の表記の仕方には疑問がある。
      例えば、野菜のシャーベットに使用されている人参の産地が
      「日本、社外秘」とある。驚いたし、不信感が湧く。
      わざわざ問い合わせているのに、こういう答えしか返ってこない。
      また、牛肉の産地については、どこの県が入っていないのか
      わからないくらい多くのものが混ぜられている。
      出荷制限されている県のものも含まれている。
      全部ブレンドされているのか、学校によって産地が違うのかもわからない。      曖昧すぎて不信につながる。食材の産地は特定できる範囲で作ってほしい。
      牛肉に関して、西宮の検査でセシウムが出ているのに
      基準値以下なので給食に使用された。
      神戸市でもセシウムが出ている可能性がある。
      産地があいまいなのは良くないし、検査をしても100bq/kg以下なら
            使うのは恐ろしい。どこかわからないものを出されると、
            せっかくの地産地消の努力が言っているだけではないかと思われる。

教育委員会:そういう(産地の)可能性があるというだけで、
            使っていないかもしれない。
            業者は複数あるので、そこの仕入れによる。

神戸市給食の安全を考える会以前、ある業者に問い合わせた時、
           「うちは九州からだけです」と言っていた。
            以前はできた業者への問い合わせが、教育委員から禁じられて
            できなくなったが、そういう業者もいることがわかっているのに、
            そこを使わずに流通があるからというのはおかしい。
           「ブレンドを目的にやっている」という意見に「違う」というなら
            そこを明確にしてほしい。
            給食の試食会の時に栃木と鹿児島の肉を使用したチキンスティックが出た。     
            保護者は美味しいと食べていたが、産地をご存知ですかと聞いたら
            誰も知らなかった。
            普通のお母さんは美味しいものを安心して食べていると思っている。
            決定権を持つ人から現場で調理をする人まで意識を高く持ち、
            勉強してちゃんとしてくれないと安全なものを食べさせることはできない。
            食事を管理することは健康を管理すること。
            とても大切なことで、全力で取り組んでいかないといけない。
            先進国では食に対する意識が高まっている。
            しがらみもあるだろうけど、食という大きな柱に全力で取り組んでほしい。
            中身が見えないのが疑心暗鬼の元。
            安全で安心できる給食だと信頼できるように仕入れや
            献立作成を公開してほしい。
            チェルノブイリでも給食だけは他から運んでいた。
            内部被曝は見えにくいが、危険がある以上、避けられるのなら避けたい。
            学校給食は毎日食べるものだから、できるだけ安全なものを。
            どこで作られた何を食べているのかがわかるようにしてほしい。
            判断材料を与えられないほどつらいものはない。

            福島第一原発事故から2年経ってタケノコ、根物、ホウレンソウ、
            小松菜は汚染されやすく、トマト、ナスは比較的大丈夫とか
            傾向が出てきている。そういうことを知って頂ければ献立を
            作る時の参考になると思う。季節じゃないものを取り寄せないことも大切。
            また、ぼたん鍋を給食で出すのなら、ジビエが汚染されていることが
            わかっているので、汚染の可能性が強いものは臨機応変に測ってほしい。
            他に即、測定してほしいものは、シイタケとブイヨン。
            問い合わせがあると測る会社もある。
            神戸に納入している会社も気にしてほしい。地産地消を考えてほしい。

栄養教諭:(地産地消の)ルートの確保もしているが、神戸市は食数が多い。

神戸市給食の安全を考える会
            生産量と消費量は数値が出ているのだから公表してほしい。
            横浜は対応が早く、毎日公開して、横浜の食材も使ったが
            下限値を低くして測り、検出されても事前に公開していた。
            結果、弁当を持たせていた人も給食に戻った。
            規模が大きいからできないということはない。
            農家の人が給食のために作っていて、直接学校に入れている地域がある。
            直接仕入れていたら、こんなものも作っていたのか、
            という驚きがある。食材にもっとバリエーションができる。

教育委員会:給食畑事業は実際行っている。

神戸市給食の安全を考える会
            献立は毎日タンパク質が何グラム、というのではないとだめなのか。
            一月単位で帳尻を合わせるのではだめなのか。
            なぜ、パンとマカロニが一緒に出てくるのか。

栄養教諭:1日で90%は達成するようにしている。
          いろんな食材を使うようにしている。
          パンとマカロニは、スパゲッティが入ったおかずと考えている。

神戸市給食の安全を考える会
            日本は汚染されたということを認めて、
            そこからスタートしないといけない
            牛乳は断れるけど、言えない人もいっぱいいる。
            選択制にしてほしいという意見があった。
            栄養素は重要だが、それは昔の話。
            こんなに栄養がいっぱいある時代になぜ牛乳なのか、
            学問的にも遅れている。

                    8月に教育委員会の部長、スポーツ協会の課長、
            栄養教諭と給食の会で面談を希望する。
            本日の要望、質問の答えとあわせて日時の候補を連絡してほしい。


以上ダイジェスト終了。

2013年7月3日水曜日

兵庫県知事候補者(2013/07/21投開票)(2013/07/03時点予定候補)さんに聞きました!

神戸市給食の安全を考える会では、兵庫県知事選挙(2013/07/21投開票)に
立候補を予定しておられる井戸敏三さん、田中耕太郎さん(2013/07/03時点予定候補)の
2名の方に原発、食材などの放射能汚染問題にかかわって、
アンケートを行いました。
以下アンケートの一問一答を全文掲載いたします。

アンケートのQ&Aは・・・(あいうえお順)

Q1 今後のエネルギー問題に関して、
   原子力発電所はどうすればよいと思われますか?



  • 井戸敏三さん:  原発への過度の依存度が今日のエネルギーの危機を
                         招いていることから、原発への依存度を下げる方向に進めるぺき。
                           但し、国の安全性基準を満たし、安全性を確保した上での
                         原発の再稼働は、電力需給の安定のためにもやむを得ない。
                           今後、電力需給の安定に向けて、火力発電や太陽光発電などの
                         再生可能エネルギーの普及促進を図る必要がある。


田中耕太郎さん: 昨年夏の節電の経験からも、原発なしで電力がまかなえることは
           明瞭であり、すべての原発の廃炉をめざし、
           自然エネルギーの普及大作戦が必要。




Q2 福島第一原発事故は、現在どのような状況にあると思われますか?


井戸敏三さん:  報道等の情報から伝え聞く範囲ではあるが、
          「帰還困難区域」の一部で高線量地域が減少するなど、
          県内の空間放射線量は、平成23年4月時点に比べ、下がっており、
          徐染作業も進みつつあるのではないか。
           一方で、東京電力の福島第一原発周辺の海で、
          放射性物質の濃度が上昇するなどにみられるように、
          まだまだ、地域住民の生活の安定・安心にはほど遠い。
          事故対策の一層の推進を期すべき。


田中耕太郎さん: 汚染水の状況や内部の状況が判明していないことからも、
           政府の言うように「収束」していないことは明らかである。



Q3 政府の規定した食品の放射線の基準値についてどう思われますか?


井戸敏三さん: 厚生労働省は、平成24年4月1日から、より一層、
         食品の安全と安心を確保するため、放射性物質を含む食品からの
         被ばく線量の上限を、年間5ミリシーベルトから年間1ミリシーベルトに
         引き下げ、新たな基準値を設定している。
          食品の国際規格も、上限が1ミリシーベルトを超えないように
         設定されており、新たな基準値も国際規格にも準拠した
         適切なものと受け止めている。


田中耕太郎さん: 安全とは言えない基準値である。



Q4 こどもたちの口に入る食材についての規制100bq/kgはどう思われますか?


井戸敏三さん: 新たな基準値は、子どもの安全を優先する観点から、
         食品群を4つに区分し、一般食品;100Bq/kg、乳幼児食品50Bq/kg、
         牛乳50Bq/kg、飲料水10Bq/kgと設定されている。
          一般食品の基準値(100Bq/kg)については、
         まず、年齢や性別などにより10区分に分け、区分ごとに一般食品の
         摂取量と体格や代謝を考慮した係数を使って限度値を算出し、
         その結果から最も厳しい値(13~18歳の男性:120Bq/kg)を
         下回る数億として設定したとされており、適切なものと受け止めている。


田中耕太郎さん: 安全であるとは言えず、情報公開や十分な議論をつくして
           基準を再検討すべき。


Q5 現状の給食食材の放射性物質検査について、
   品目、回数共に少なく限られており、
   私たちは不十分であると考えております。
   安全な給食にするために、すべての食材検査を行って、
   こどもたちが不必要に追加被曝しないことを願っておりますが、
   今後の対策についてどうお考えですか?


井戸敏三さん: 福島県及びその周辺地城では、各自治体による計画的な検査と
         その結果に基づく出荷制限等の措置がとられている。
          また,本県では、大気中の放射線量が原発事故の前後で変化がないため、
         地域で精算される農畜水産物に関して、放射能汚染の心配はない。
          学校給食においても、兵庫県では昨年度県下18市町において、
         放射性物質の有無や量についての検査を実施したが、
         放射性物質は一切検出されなかった。
          兵庫県学校給食・食幾支援センターでは、福島県及びその周辺を
         産地とする農畜水産物及びそれらを原材料とする加工品について、
         放射性物質の検査を実施しており、
         今後とも安全・安心な学校給食用物資の供給に努める。


田中耕太郎さん: 食材のすべての品目で回数を増やして検査するべき。
           そのための体制を市町とともに努力する。



Q6 東北・関東から放射能汚染を懸念して兵庫県へ避難・移住してきている
   世帯が増加していますが、どう思われますか?
   また、私たちは安全な食材を提供するために、関西において、
   農業を発展させることも大切だと考えておりますが、
   支援策・対策などお聞かせください。


 井戸敏三さん: 被災地等からの避難者については、本県で把握している限り、
         1000人前後で推移している。引き続き、生活支援、就労支援など
         避難者対策に取り組む。
          県内農産物に対する消費者の信頼性を高め、広く県民に
         安心できる農産物を供給するために「ひようご安心ブランド農産物」
         認定制度を有している
          今後、神戸ビーフ、山田錦ズワイガニなどに続く、雪姫ポーク、いちじく、
         播磨のカキなどの新ブランドを育成するほか、直売方式の拡大や
         学校給食での県産品比率の向上により地産地消費進め、
         県産農産物の消資を拡大する。


田中耕太郎さん: 政府の無責任な対応のなかで、不安に思い
           兵庫県に避難・移住されることには共感できます。
           そういった気持を代弁する県知事が必要であり、
           原発ゼロ、再稼働を許さない県政を実現したい。
           西日本有数の農業県として、兵庫県が安全な食料をつくることは大切であり、
           TPP参加で、兵庫県も含めて全国の農業に壊滅的な被害をあたえることを
           防がなくてはいけないと考えます。




Q7 その他、ご意見等あればご記入ください。


井戸敏三さん: (記載なし)


田中耕太郎さん: 県民と国いいなりの官僚知事とは大きなギャップがある。
          原発に不安を持つ県民が多数なのに、現知事は大飯原発再稼働に道を開いた。          住宅用太陽光発電補助制度も廃止。
          消費税増税やTPPでも反対の声も多いのに、現知事は推進。
          肝心の点で、県民の立場を代表できないのがいまの知事ではないか。
          原発ゼロ、自然エネルギー普及の大作戦を実現する。

第9回 神戸市給食の安全を考える会 会合日程 のご案内

神戸市給食の安全を考える会【第9回会合2018/09/22】のご案内 とき: 2018/09/22(土) 13:30より16:30ごろまで(予定) 場所:新長田勤労市民センター 3F  講習室2 TEL.078-643-2431 https://www.kobe-kinr...