神教委健 2432 号
平成28 年2 月19 日
神戸市給食の安全を考える会
代表 ねこばいく 様
健康教育担当部長
(健康教育課長事務取扱)
先日いただきました、神戸市学校給食に対するご要望について、次のとおり回答致します。
1.「低線量被曝にかかわるデータが存在しない」、「放射線が通過するとDNAが破断する」
この二点は国珠的にもだれもが認めるところです。
つきましては、給食実施の主体である
神戸市として、万が一のためにも、危ないかどうか、
安全かどうかわからない低線量被曝を極力避けるためにも
最低限政府の指定した17都県産の食材を結食に使用しないでください。
また、これ まで放射性物質横山履歴のあるもの、
検査実績のない食材を使用しないこと、
西日本など汚染されていないことが明確な食材を選定することを徹底してください。
[回答]
食品の安全性については、食品からの被曝量が年間1ミリシーベルトを超えないよう、
厚生労働省により基準値が定められており、
基準値以下の食材であれば健康への影響はないものと考えています。
現在、原子力災害対策本部の指示により、青森県から長野県にかけての17都県
において、市町村単位で 「食品中の放射性物質の試験法」に沿って、
野菜類、乳、水産物、牛 肉、卵等が検査され、基準値を超える食品は
食品衛生法違反として販売等が禁止され、基準値を超える食品が
地域的な広がりをもって見つかれば、出荷制限がなされます。
このため、給食食材も含め、市場に流通している食材は安全であると認識しています。
2. 未だ大気中に出てくる総量は1920 万~2160 万ベクレル/日(2015/01東京電力発表)、
海へは、国の海への放出基準の600倍 (2014/02/06 ・C-137)と、地面にも空気中にも
海中にも汚染が広がりつつあることからも遮蔽の無い状況で
放射性物質はジワジワ広がってきています。
さらに、2013年4/7付回答にある「本市の検査において万が一…使用を取りやめ…」と
ありますが、検体数が少ないことからかなりの食材が検査されていないこととなります。
現在の17都県対象ではなく、47都道府県すべての産地すべての食材を検査対象とし、
検査件致そのものを増加及び1Bq/kg検出限界での検査をしていただきますよう、
要望します。また、直近でも岡揚・有馬などのイノシシ肉からC-137 が5bq/kg 検出されてもおり、
イノシシ内はもちろん、近隣のシイタケなどの使用は中止してください。
[回答]Ⅰ
福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の拡散については、
これまでに国や自治体等が実施した検査結果等から、17都県が他の地域よりも
放射性物質の影響をより多く受けていることが分かっています。
平成28年度の検査体制については、平成27年度から引き続き
17都県産を対象に給食食材の事前検査を実施することで、
保護者の皆様に安心していただけるよう努めてまいります。
3. たとえ、日本で食品添加物として認められていても、グローバルな視野にたって、
危険性を疑われる食品棚物を含む食材 (シリコン樹脂の人った油など)を
給食に使用することはやめ てください。
[回答]
食品添加物については、食品衛生法等で認められ、安全性が確認されていても、
文部科学省の「学校給食衛生管理基準」では、「不必要な食品添加物が
添加された食品を使用しないこと」とされています。
このため、本市の学校給食においては、
他都市や生協等の基準も参考に不必要な食品添加物のない食品を
選定しているところです。また、同一食品で複数の業者から
食品登録申請があった場合には、食品添加物の含有量、
種類も選定の判断になります。
なお、シリコーン樹脂ですが、これは原料の自然界に存在する珪石を構成する
ケイ素を精製したもので、食品衛生法上50ppmまで認められています。
これに対し本市学校給食で使用する食油に含まれるシリコーン樹脂は、
3ppmと微量のため問題はないと考えています。
4.抜本的に給食を 「食育」として進めるために、お味噌まで仕込む宍粟市の現状など、
先進的な自治体から学び、安心・安全で豊か食を育む給食を大きく前進させてください。
[回答]
本市では給食指導の時間だけでなく、学級活動や総合的な学習の時間、社会科、
保健体育科、家庭科等の教科学習と関連させて、食に関する指導を進めています。 学校給食では、地域の産物を食品として使用したり、これを活かした地域の行事食や
郷土料理を取り入れるなど、地域の特色ある産物にふれるこどで、
給食を生きた教材として活用しています。 教科学習においても、神戸市や兵庫県、そしで日本国土の環境が人々の生活や
産業に深く 関わっていることを学習し、含有の視点をもたせた取り組みをするなかで、
食の大切きを学んでいます。
今後も、他都市の状況も参考にしながら、神戸の農業の特色を活かした食育に
努めてまい ります。
5.小・中学校給食における放射性物質汚染の懸念における給食辞退 (牛乳等、部分も含)に
ついで生徒・保護者の意向に治って引き続き弾力的に対応してください。
[回答]
小学校給食では、アレルギー等の理由により弁当持参等の対応を
させていただいています。
中学校給食については、平成25年3月に決定した「神戸市立中学校給食実施方針」に
おいて、基本は 「全員喫食」としておりますが、これまでの家庭弁当を希望する
保護者・生徒の希望を踏まえて、家庭弁当の持参も可能としております。 また、献立は主食 (ごはん)、副食 (おかず4品程度)、汁物 (週1回程度)、
牛乳となってい ますが、乳アレルギー等の理由により、
飲用牛乳のみ中止対応が可能となっております。
6.「政府が安全としている」ではなく、給食実施主体である神戸市として、
放射性物質による食材汚染が安全かどうかきちんと基準やガイドラインを示してください。
[回答]
食品の安全性については、食品からの被曝量が年間 1ミリシーベルトを超えないよう、
厚生労働省が基準値を定めていますが、食品の国際規格を作成している
コーデックス委員会の指標も、年間1ミリシーベルトを超えないように
設定されていることから、現在の基準値は、国際規格にも準挺したものであり、
安全であると認識しています。
検出下限値については、現行の5ベクレル/kgで安全性は確保できると
保健福祉局から聞いており、今後も食材検査のデータを積み重ねることで、
保護者の皆様に安心していただけるよう努めてまいります。
7.ドレッシングなど、産地が特定できないものは使用しないでください。また、産地情報 「日
本」「他」などのあいまいな表記は産地を特定していることにはなりませんので表記及びきち
んと表記できない食材使用を中止してください。更に、産地情報メ)のにおいて、2地区と
6地区は同じ食材が記載されるはずですが、抜け落ちている例も見受けられますので、正確
な産地情報の提供を求めます。
11.ドレッシングをはじめ、産地表記に「日本とある揚合を見受けますが、これは原産国名で
あり、産地表記とはいえません。きちんとした産地を毎回公表してください。
[回答](7、11)
食品の中には、様々な産地が混在するものがあります。
例えばマヨネーズなどは、大きなタンクに原料を投入する場合に、
異なる産地が混在します。このように、産地を特定するのは困難な食品もあります。 本市学校給食では、食品選定を行う場合、アレルゲンや食品添加物、価格、栄養成分、
形状、味覚等を基準にしています。食品の安全を確認するために、
定期的に細菌・理化学、残留農薬検査、さらには17都県について
放射能検査も行っています。
今後とも、産地特定の努力は続けますので、ご理解のほどお願いします。
また、産地情報メールについて、記載漏れなくお伝えするように努めてまいります。
8.神戸市の給食献立は5パターンと伺っておりますが、センター地区において他地区と違う
献立が供与されている事例がありましたが、経緯と理由をお知らせください。
[回答]
共同調理場の調理施設設備の特徴や、学校への配送時間等を考慮し、
基準献立をもとに、焼きもの機・真空冷却器等の設備を活用した料理や、
めん料理や炒めもの等の料理について変更をしています。
9.給食の産地情報について、個別に知りたいと要望する保護者はもちろん、HP・Eメール
なども活用し、きちんと公表してください。また、神戸市スポーツ教育協会の所管にならない
生肉 (現在ほ公表されていない)実績もあわせてきちんと公表してください。
[回答]
給食食材の産地情報については、月末に特定できる翌月分の食材の産地予定を
ホームページ上で公開しています。
生肉については産地の確定が給食提供の直前になるうえ、
学校ごとに納入業者が異なることから産地が多岐に渡るためホームページ上での
公開は難しいですが、個別にお問い合わせいた だければ回答させていただきます。 "
10.これまで、教育委員会へ度々産地情報の公開を懇願するも、実現していないため、
私達の会において、給食食材産地の公表をhttp://kobekyusyokusannti.blogspot.jp/にて
開始しました。
つきましては、中学校を含む全ての地区の産地情報を前日にメールでいただきますよう、
お願い申し上げます。
[回答]
現在、小学校給食の食材産地情報については、
個別の対応をさせていただいていますが中学校給食についても
お問い合わせいただければ、個別に対応させていただきます。
12.久元神戸市長も仰っている「地産地消」を大きく進めるためにも、
農水産課や地元農業・水産業者などと協力して、1品でも多く給食における地産地消を
すすめるよう、全ての食材において再度調査・研究を行い、
こどもたちに安心安全な給食を提供できるよう、努めてください。
神戸が「食都神戸」として世界、日本全国・から注目されるに相応しい、
「感性を育てるための食育」及び 「地産地消」「献立作り」をしてください。
神戸は子ども達の給食が、安全に配慮された美味しくて、健康的な、
素晴らしい給食と評価していただけることが私達の願いです。
[回答]
本市は北区・西区に農業地帯を有する恵まれた条件を生かし、
教育委員会、産業振興局、 JA等食材の生産や流通を担う各種団体、
スポーツ教育協会が各々の役割分担をもって、連携し、地産地消を推進しています。
今後も神戸市産野菜やこうべ旬菜等を積極的に利用するとともに、
神戸市産の食材を使用した加工品等も取り入れ、
特色ある献立作りに努めてまいります。
13.神戸市長、農水産課、農家さん、農協さん、保護者も含めて地産地消や
安心安全でこどもたちの喜ぶ献立作りを目標に対話する機会を設げてください。
また、地産地消や安全安心でこどもたちの喜ぶ献立作りについて、
具体的なプラン・ロードマップ等を策定しお示しください。
[回答]
神戸市産野菜の利用拡大のための献立の工夫や新料理の開発を行うとともに、
使用時期や 出荷量などを調整し、こうべ旬菜等を計画的に利用できるようにしています。
14.貧困世帯の増大の中で、給食はこどもたちの命網でもあります。
安心安全はもちろん、給食を 「食都神戸」の食教育の一環として
地元農家などの支援策として、また、子育て世代を応接するためにも
神戸市会計から挺出し無償化へ一歩を踏み出してください。
[回答]
本市では、就学援助・生活保護を受給されている方に対して給食費の補助をしています。
今後も国や自治体等の検査結果に注祝し、安全・安心な給食の提供に努めてまいりますので、
よろしくお願いします。
担当:教育委員会健康教育課給食指導係
Tel: 078-322-5790
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