2012年12月17日月曜日

2012/12/14神戸市教育委員会と第3回懇談&要望してきました!


2012/12/14に神戸市教育委員会と懇談してきました!
以下、メンバーさんによる書き起こしダイジェストです。
(こんなことできるメンバーさんに大感謝!)


■教育委員会との懇談会 
2012/12/14 1500
於 神戸市役所3号館

出席者: 
神戸市教育委員会 課長さんと男性
給食の会より7名


提出資料:
要望書、(以下要望書全文)

神戸市教育委員会 御中
2012年12月14日
神戸市給食の安全を考える会
代表 ねこばいく

要 望 書

 いつも、私たちとともに、こども達のことを考えてくださり感謝申し上げます。
さて、先日頂きました、ご回答について、以下の通り、質問、要望いたしますので、2013110日までにご回答をお願い致します。

1. 95日付でご回答いただきました、食品の安全性については、食品からの被曝量が年間1ミリシーベルトを超えないよう、厚生労働省により基準値が定められており、基準値を超える食品は食品衛生法違反として販売等が禁止され、基準値を超える食品が地域的な広がりをもって見つかれば、出荷制限がなされます。このことから、市場に流通している食品の安全性は、現在の検査体制により確保できていると考えています。につきまして、別紙の会ニュースにありますとおり、回答いただいた全ての政党が、「少しでも被曝しない方が良い」、殆どの政党が100bq/kgは「安全ではない」と回答いただいております。これを見るに、安全であると言う神戸市教育委員会や政府の姿勢と大きく乖離があること、そして、「安全ではないのではないか」という疑念が生じます。疑念がある以上、給食食材においては検出限界1bq/kgでの全ての食材検査を強く求めます。また、この1bq/kgでの検査については、保健福祉局は教育委員会から検体を持ち込めば可能と817日の懇談において回答されていますので、こどもたちの命を守る教育員会として責任を持って行っていただきますよう要望します。

2.95日付で回答いただきました、食品中に含まれる事故由来の放射性物質は、自然界に存在する放射線量と比較しても極めて少ないことから、健康上の問題はないと考えています。についても、少なくとも、放射線はDNAを傷つけることは明白でもあり、自然界の放射線量に追加して被爆することを避ける「少しでも被曝しない」ことが大切です。また、1と同様に、「少しでも被曝しない方が良い」ことから、今一度、お考えを改めていただきますよう要望いたします。

3.放射性物質を検出する食材が増加しており、北海道の鮭、篠山市のしいたけからも検出されています。17都県に限った検査対象ではなく、47都道府県全ての食材を検査対象としていただきますよう、要望いたします。

4.給食の食材産地公開を詳しく、校区ごとに前日であっても特定できた時点でホームページに掲載するなど産地公開の詳報化をすること、及び詳報公開することを学校便りなどを通じて保護者などに周知徹底することを要望します。

5.国にすり抜けることのない産地を限らない、検出限界1bq/kgの全国の食材検査体制確立を強く求めてください。

6.検査実績のない食材やセシウム検出実績のある食材を給食に使用しないでください。
以上


食品に含まれている厚労省発表の放射能計測データ抜粋表



■要望書の補足説明について

●①・②について

前回、教育委員会からは「安全性を確保できていると考えている」と
回答を頂きましたが、これをもう一度考えてほしいです。

理由:
会として各政党に公開質問状を出しました。
Q4は原発事故由来による子供たちの被曝についてですが、
これは全ての政党から少しでも被曝しない方がいいという返事でした。
Q1は食材100ベクレルという基準をどう思うか、
という質問は圧倒的に「安全ではない」という答えでした。
測定下限値を下げるべき、ミキサー検査をすべてにおいて行うべきという答えです。
すべての政党が少しでも被曝を避けるべきであると考えており、
放射能がDNAを傷つけることは誰もが認めることだからです。
だから「現在の対応で安全性、健康上の問題はない」ということを
再考して頂きたいです。


●③について
47都道府県すべてを検査対象にしてほしいです。
資料にもあるように、篠山の椎茸から18ベクレル出ています。
前回も話しましたが、島根の牛肉や滋賀のアユからも出ています。
北海道のサケからも大きな数値が出ています。


●④について
産地の詳細が分かった時点で問い合わせがなくてもウェブに
乗せるとかメールニュースをするとか、そういう詳報を公開してほしいです。
産地公開について、メンバーが教育委員会に毎日問い合わせをしていて、
ツイッターで広めています。産地公開の手伝いをしているという認識で動いています。
産地が分かり次第、栄養士さんが産地をチェックしているはずなので資料はあるのですから、
出してほしいです。公開するのに手間がかかるのなら、
うちが公開の手伝いをします。
それを行うということを保護者に周知徹底してほしいです。

●⑤について
どの政党も100ベクレルは安全ではないと言っていて、
セシウム25ももっと下げるべきだと言われています。
妥当と言っているのは民主と自民くらいです。
全国的に広めて安心・安全なものにしたいです。

●⑥について
検査実績がないということは入っているかもしれないということです。
篠山の椎茸は私たちから見たら「めちゃめちゃ高い」という数値です。
使ってほしくありません。



■神戸市の検査体制について

神戸市:
放射能は感受性が違いますが、神戸市は生活衛生局でチームを組んでいます。
環境保健研究所で検査を行っています。
現時点では厚労省の基準値でやるしかありません。

神戸市給食の安全を考える会(以下「給食の会」):
前回質問したら、1ベクレルでもしてくれるとのことでした。
すべてが25ベクレルではなくて、10ベクレルのところもあります。
それぞれの裁量でできます。
法律は最低25で、それ以下はダメだと言っているわけではありません。
物理的、法律的にできないという話ではありません。
丸ごと1ベクレルをすべてではなくても半歩でも一歩でも
安全に近づける方向に向かっていくべきです。

保護者を納得させるためではなく、
危険なものを除外するのが検査の目的です。
検査をしていることに満足していてはいけません。
少ない数字も測ってほしいし、避けたい。
丸ごとミキサーをして出ないというのが大切です。
出ないからこそ検査を続けてほしいです。

神戸市:
私たちもいろいろ調べて勉強しています。
その結果、市としてこの方針でいこうと思いました。

給食の会:
それを、もう一度考え直してほしいという話です。
勉強して、国の基準でOKということはあり得ません。
勉強した時に使った資料を一式まとめて教えてください。



■低線量被曝について

神戸市:
何か症状が出たという例があるのですか。

給食の会:
チェルノブイリでは膀胱がんが増加しました。
オーストラリアのヘレン・カルディコットは
講演会で体内に入ったものは濃縮されて次に受け継がれると言っていました。
チェルノブイリでは子からその子へ、
また次の子へと濃縮されて体質がどんどん悪くなります。
ウクライナの学校の話ですが、
300人の中で体育ができるのはたったの20人です。
埼玉では10ベクレル以下のものを食べ続けて体が弱くなるデータがあります。
できるだけ体に入れたくない。流
通させたいのは国の意向ですが、私たちは入れたくありません。

神戸市:
厚労省は100ミリ以下は安全といっています。

給食の会:
厚労省ではなく食品安全委員会です。

神戸市医師会の講演会の話ですが、
放射線影響研究所の第14版で、
それまで100ミリ以上の被曝は比例することがわかっていましたが、
100ミリ以下はわからないといわれていましたが、
確実に影響が出たと言われたということが英語で出ました。
文献は入手次第お渡しします。




■食材産地の件

給食の会:
危ないものはあるよね、ということです。
マスは避けるとか椎茸は出さないとか。

神戸市:
考えます。
椎茸について、震災前のものを解凍して使っていますが、
岩手県産の22年度のものが在庫を切ります。
献立で椎茸の使用回数を減らすことも考えていますが、
味がどうなるとかもあって。

給食の会:
栄養士の人に聞いたことがありますが、
シイタケはなくてもメニューはできると言っていました。
一気に変えるのは無理でも、必ず入れないとだめなのか、
食材は考えていかないとだめだとおもいます。
埼玉の給食を守る会の例で、ダメージが早く出て、
機械の1ベクレルにこだわるより産地を何とかしようとしたところ、
お金もかけずに、手間もかからずに効果がありました。
検査が面倒なら産地をほんのりとこっちに移動してほしいです。
セシウムだけじゃなくてトリチウムとかいろいろ出ています。

神戸市:
数が多いので難しいところはありますが、
神戸市の農業とタイアップしてということは考えています。
一番やらないといけないのは、地産地消を上げていきたいということ。
ここだけの問題ではなく、食育や旬のものを食べさせたいという気持ちがあります。



■産地公開について

給食の会:
入荷時に産地が分かるのだから書いてFAXしてくれれば
こちらであとは私たちが無償でやります。

神戸市:
こちらで確認できるものもあるし、
スポーツ協会に問い合わせてというやり取りがあるものもあり、
スポーツ協会との兼ね合いがあるので…

給食の会:
産地は機密情報でも個人情報でもありません。
公開できます。情報はあります。
ではどうやって形にしますか、というだけの話です。
モデル校を作るのはどうですか。

神戸市:
特定の学校は無理です。

給食の会:
神戸市ができないのだったら、ここはやってほしいというリストを上げます。
うちもやってほしいという声があったら、
協力してシステムを作っていきましょう、手をつながせてほしい。

神戸市:
スポーツ協会と話し合わないといけないからすぐには言えません。

給食の会:
スポーツ協会の方にも会合に来てほしいです。

神戸市:
話しは伝えます。




■大阪ガレキ焼却について

給食の会:
大阪でガレキを燃やされたら必ず影響があります。
ppmが上がるだけでも影響が出ます。
空気も水も食物も全部つながっています。
教育委員会は子供に近いところだし、
食べ物を扱っているのですから意見を言えるはずです。

神戸市:
組織としてなかなか言えません。
神戸市としてやるなら積み上げていかなければいけません。



継続して会合を持ち、無理も言わせてもらっているのは感謝しています。
安全とか安心とかいう時は、組織よりも良心に基づいてなされるべきだと思っています。
健康に影響が出ることを懸念して独自に対応している自治体がある以上、
国がそう言っているからそれでよいという理屈にはなりません。
後はするかしないかです。
子供を守り育てるために可能性のあることを追求できるのかということです。
他自治体は神戸市をモデルケースとして見ています。その意味で責任重大です。

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