2012/08/17に神戸市教育委員会へ提出した質問・要望の回答がきました。
(以下項目ごとに転載・太字が回答)
神教委健第1206号
平成24午9月5日
神戸市給食の安全を考える会
代表 ねこばいく 様
健康教育課長
先日いただきました、神戸市学校給食の放射性物質検査に対するご要望事項について、
回答いたします。
1. 前回、懇談時に口頭にて質問しておりました、「まるごとミキサー検査」の目的について、2011/12/26にねこばいくに回答した目的から変化したのはいつ、どこで、変化したのか、そして、中長期的というのは何であったのかお答え願います。
また、当初から、目的が違っているのであれば、その根拠もお示しの上、何故、虚偽の返答を12/26に行ったのか明確にお答えください。
論理的に矛盾があり「まるごとミキサー検査」の中止そのものの理由が納得できません。
昨年12月26日にねこばいく様に回答いたしました通り、
昨年度、本市は児童の被曝量の把握を目的に、「中長期的な内部被曝予防」の手段として、調理済み給食の検査を実施しました。 当初より、目的の変更はありません。
2.私たちは少なくとも「まるごとミキサー」検査の復活を願っておりますが、復活をするのに必要な人員及び予算等をお示しください。
調理済み給食の検査については、昨年度実施した検査の結果、
放射性物質は一切検出されず、学校給食が安全・安心であることが確認冶れた為、
改めて実施する考えはありません。
今年度は食材や加工品等の事前検査を充実させることで、
安心して給食を食べていただけるよぅ努めてまいります。
3.8/8に島根県産牛肉、滋賀県産養殖鮎からもセシウムが検出されておりますが、17都県に限った検査対象ではなく、47都道府県全ての食材を検査対象とすべきではないでしょうか?
福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の拡散については、
これまでに国や自治体等が実施した検査結果等から、17都県の方が他の地城よりも放射性物質の影響をより多く受けていることが分かっています。
検査可能な検体数に限りがあることからも、17都県産を対象に検査を実施してまいります。
4.食育と言いながら、20分程度の短い給食の時間と産地の不明確な食材を使用しての給食をこどもたちに食べさせること自体に疑問が生じます。産地の明確化をしてこそ、どこでどの様にして作られた食材であることを学び、きちんと確保された時間によって大切さを学ぶもの考えますが、如何でしょうか?
また、産地の明確化において、必要なプロセス及び、予算等をお示しください。
小学校では、給食指導の時間だけでなく、学級活動や総合的な学習の時間、社会科、
体育科、家庭科等の教科学習と関連させて、食に関する指導を進めています。
学校給食では、地域の産物を食品として使用したり、
これを活かした地域の行事食や郷土料理を取り入れるなど、地域の特色ある産物にふれることで、給食を生きた教材として活用しています。
教科学習においても、神戸市や兵庫県、そして日本国土の環境が人々の生活や産業に
深く関わっていることを学習し、食育の視点をもたせた取り組みをするなかで、
食の大切さを学んでいます。
給食食材の産地についでは、各学校において調理士および栄養教諭が確認しています。
5.国にすり抜けることのない産地を限らない全国の食材検査体制確立を強く求めてください。
食品の安全性については、食品からの被曝量が年間 1ミリシーベルトを超えないよう、
厚生労働省により基準値が定められており、基準値を超える食品は食品衛生法違反として
販売等が禁止され、基準値を超える食品が地域的な広がりをもって見つかれば、出荷制限
がなされます。このことから、市場に流通している食品の安全性は、現在の検査体制によ
り確保できていると考えています。
6.将来、万が一、低線量被曝における健康被害がしきい値なしであると明確になったとき、
現在、100bq/kgの基準で17都県に限って検査された給食を食べている児童に対して、
どのように考えておられるか、お答えください。
食品中に含まれる事故由来の放射性物質は、自然界に存在する放射線量と比較しても極
めて少ないことから、健康上の問題はないと考えています。
7.こどもたちを守る最前線である自治体・神戸市として、食材に放射性物質が含まれないよう、多層のセーフティ・ネットの構築を強く要望します。提供食・食材検査の検体数増加、検査対象産地の47都道府県化、検出限界を1bq/kgとすることをお願い致します。
食品の安全性については、食品からの被曝量が午閲 1ミリシーベルトを超えないよぅ、 厚生労働省により基準値が定められており、基準値を超える食品は食品衛生法違反として
販売等が禁止され、基準値を超える食品が地域的な広がりをもって見つかれば、
出荷制限がなされます。
このことから、市場に流通している食品は安全であると考えています。
本市では、今後も給食食材の事前検査を実施することで、
保護者の皆様に安心していただけるよぅ努めてまいります。
今後も国や自治体等の検査結果を注視し、
安全・安心な給食の提供に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
(担当:健康教育課給食指導係 電話:078-322-5790 )
・・・というお返事ですが、・・・
1.2011/12/26にねこばいくに回答には、
提供食の検査は、児童の被爆量の把握を目的としています。
も、食前検査は現実的ではなく、
て参りたいと考えています。同様の理由から、
した場合も再検査を行う予定はなく、
検査は、食材検査にて確認いたします。
・・・とあります。
2012/03/23の教育委員会報告には、
②1週間(5日)分の給食調理済み検査 (食後検査)については、
全ての結果が「検出せず」(2月末現在7回実施)であり、
安全性が確認できたために終了する。
さらに、神戸市のホームページには・・・
学校給食食材の事前検査を補完する役割を担っていました、
食後の調理済み給食については、
全ての検査で放射性物質は検出されませんでしたので、終了します。
…とあります。
ここでの矛盾は、
「中長期的」って言うのがたった3ヶ月で、たった7回の検査を指すことになる。
一般的には中長期と言うのは2~3年程度を指します。
また、2.にもあるように、それらで安全を確認できたと言ってしまうやっつけ仕事なトコ。
さらに、ホームページにある事前検査を補完する役割を担っていたとしているトコ。 2.では、事前検査を充実させるといいつつ、3.で検査可能な検体数に限りがあると仰る。
3.では、17都県の方が他の地城よりも放射性物質の影響をより多く受けている
と回答し、17都県以外の食材も少なからず影響があることを認めている。
4.でも2.でも必要な予算や人員についての解答はなし。
産地については栄養教諭が確認していると回答。
つまり、栄養教諭に産地は聞くべきなんでしょうか?
6.で、もし、将来発病した時に、どう責任取る?って聞いたのに、
全く回答せず。なのに、7.では「国が」と責任を転嫁する。
など。
神戸市給食の安全を考える会では、引き続き教育委員会と懇談、要望を行い、
改善を求めていきたいと思います。
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