前編からのつづき・・・
会議室に戻ると、あれれ、一人女性の職員さんが増えてます。
まず、保健福祉局さんから、
検査食材の選定手順についての説明・・・
中央卸売市場からの選定は、入荷の多いものを中心にピックアップ、
市場流通食品は、各区の衛生監視事務所(旧保健所)が、
スーパーなどから抜き打ちで抜き取っている。
スーパーなどからの食材は、ほとんど無償提供でお願いしていると。
ふーん。「無償」つまり、突然行って突然頂戴って言って貰ってくる訳ですね。
なんか、行政が幅を利かせているみたいで、
提供する業者側からしたらちょっと嫌なカンジかもしれないなぁ。
「殿のご所望であるっありがたく献上いたせっ」ってカンジで。
経理的には寄付か雑損になるのかな。
中には買い付けてるものもあるそうです。
しかし、「無償」となるとあんまり高額な商品は選べないし提供されない気もします。
高額な商品は対象にならない?
チェルノ事故の時に購入した機械については、
平成2年からあったそうで、378検体の検査実績。
H13.故障。修理代と維持費の高さからH15.廃棄したと。
中央卸売市場に置いていたんですね。
ええっビックリデス!
当時、有料で市民が持ち込む食品も検査してたんですか!
今もできるのか聞くと・・・お値段2万円でしているそうです。
ただし、業務とのスケジュール調整があって、すぐってワケにはいかないようです。
現在の検査における検出限界について聞いてみました。
10bq限界にしたのは、検査時間の問題ですか?
検体数が増えないのは何でですか?
「この施設は放射能以外にも、残留農薬やウイルス検査も行っていて、
新型インフルの時は24時間フル稼働したりしています。
したがって、現在の人員での限界がある。
さらに、ここは測定するだけが仕事なので、検出限界は決められない」
つまり、検体数が増えないのは人員の問題ということ。
「検出限界については、先にもあるように、無償で提供されるものを、
2L分となると、事業所の負担が大きいので、50mlとしているため」
買えばいいんじゃない?って思うのはワタシだけ?
もし、教育委員会から食材を持ち込んで1bq限界検査をお願いしたら可能?
「可能です」
つまり、食材を2L分提供できれば1bq限界検査が可能ということになります。
教育委員会がまるごとミキサーを
1bq限界で復活させられない技術的問題はないことになります。
教育委員会への要望書を配って・・・
8/8には、滋賀県産鮎や島根県産牛肉からセシウムが検出されたこともあり、
現在政府が指定している17都県対象が間尺に合わなくなってきているので、
検査対象を広げてほしい旨、一緒に命やこどもたちを守る立場に立ってほしい、
などを訴える。
ついでに、この研究所の建物ももっと市民が来てもいいと思うし、
そのために、剥がれかかった壁紙とかもなんとかして、
命を守る最前線の環境保健研究所の現場の方々が、
気持ちよく働ける環境も必要ではないだろうか?と投げかける。
必要があれば、議会にでも陳情でもするので、互いに協力しましょう!と
強引に協力しあうことを合意する。
あっという間に、12時半。怒涛のような二時間でした。
参加していただいた皆様、ありがとうございます。
※なお、会のメンバーさん専用メーリングリストには、オフレコ情報なども盛り込んでお伝えしています。
会への入会希望はkobesafetyschoollunch@gmail.comまで!
提出した要望書文
神戸市教育委員会 御中
2012年8月17日
神戸市給食の安全を考える会
代表 ねこばいく
要 望 書
いつも、私たちとともに、こども達のことを考えてくださり感謝申し上げます。
さて、先日頂きました、ご回答について、以下の通り、質問、要望いたしますので、
ご回答をお願い致します。
1. 前回、懇談時に口頭にて質問しておりました、「まるごとミキサー検査」の目的について、2011/12/26にねこばいくに回答した目的から変化したのはいつ、どこで、変化したのか、そして、中長期的というのは何であったのかお答え願います。
また、当初から、目的が違っているのであれば、その根拠もお示しの上、何故、虚偽の返答を12/26に行ったのか明確にお答えください。
論理的に矛盾があり「まるごとミキサー検査」の中止そのものの理由が納得できません。
2.私たちは少なくとも「まるごとミキサー」検査の復活を願っておりますが、復活をするのに必要な人員及び予算等をお示しください。
3.8/8に島根県産牛肉、滋賀県産養殖鮎からもセシウムが検出されておりますが、17都県に限った検査対象ではなく、47都道府県全ての食材を検査対象とすべきではないでしょうか?
4.食育と言いながら、20分程度の短い給食の時間と産地の不明確な食材を使用しての給食をこどもたちに食べさせること自体に疑問が生じます。産地の明確化をしてこそ、どこでどの様にして作られた食材であることを学び、きちんと確保された時間によって大切さを学ぶもの考えますが、如何でしょうか?
また、産地の明確化において、必要なプロセス及び、予算等をお示しください。
5.国にすり抜けることのない産地を限らない全国の食材検査体制確立を強く求めてください。
6.将来、万が一、低線量被曝における健康被害がしきい値なしであると明確になったとき、現在、100bq/kgの基準で17都県に限って検査された給食を食べている児童に対して、どのように考えておられるか、お答えください。
7.こどもたちを守る最前線である自治体・神戸市として、食材に放射性物質が含まれないよう、多層のセーフティ・ネットの構築を強く要望します。提供食・食材検査の検体数増加、検査対象産地の47都道府県化、検出限界を1bq/kgとすることをお願い致します。
以上
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